紙パックに関する豆知識
飲料水用紙容器の歴史は、1940年頃にアメリカのエキセロ社が開発した屋根型のものに始まるとされます。その後、1951年にスウェーデンのテトラパック社が、四面体の紙容器を発明しました。日本に紙容器が初めて紹介されたのはこの四面体で、屋根型は第2次世界大戦直後、進駐軍が持ち込んだものなのです。しかし国内に流通するのは、それから20年ほど後になってからで、その後、六面体のものも開発されて、紙容器は急速に普及していくのです。
紙容器用の紙は、高い品質を要求されるため、ヒバ、米マツ、エゾマツなど北米・北欧の針葉樹林からしか取れません。したがって、減少が心配されている熱帯広葉樹林は使っていないのです。
また現在では、1本切るたびに3本以上植林しており、北米・北欧の森林は現実には増えています。さらに木の中心部は建築・家具に用いられ、紙を作るためのパルプは、製材の残材や低質材を使います。このため世界中で使用される木全体の12%が製紙に用いられていますが、飲料水用の紙容器は、そのうちのわずか1%弱が用いられているに過ぎません。
また紙容器は使用後に簡単に漬せますし、ラミネートしてあるポリエチレンは燃やすと水蒸気と炭酸ガスに変わり、環境にも優しい製品なのです。 「紙のお役立ち情報」トップへ