ティッシュペーパーに関する豆知識
ティシューペーパーの製造は、原料、抄紙、加工の3工程に大別されます。まず原料となるパルプは、主に間伐材や端材、計画植林による早生樹木を、約2cm角に砕いたチップから作られます。そしてこのチップをアルカリ薬品で蒸解して繊維を取り出し、それを漂白処理したパルプがティシューの原料に用いられています。
ティシューペーパーの場合、その製品の特性上、繊維は細くしなやかで、かつ一定の強度を有することが求められます。このため原料の配合も、松などの針葉樹と、ユーカリ、ブナなどの広葉樹を、製品の特性に合わせて配合し、最適の製品になるように管理されているのです。
抄紙を簡単にいえば、パルプを水で溶かして網で繊維を抄き取り、それを脱水、乾燥して巻き取っていく工程なのです。
ただしティシューペーパーの抄紙での大きな特徴に、乾燥部のドライヤーから紙を剥がすにあたって、ドクターと呼ばれる刃で、細かいヒダ(クレープ)を作り込む作業があります。このクレープは手触り感や吸水性の向上に、非常に重要な因子の一つとなるのです。
その後の加工行程では、原紙を巻きほどきながら、折り板でシート半分ずつを抱き合わせるように折り重ね、規定の寸法に裁断します。この工程によって、シートは完全に一枚一枚が切り離されていながら、紙の摩鮎抗力を活用し、連続取り出しが可能なあのティシューペーパ一特有な仕組みが生まれてくるのです。 「紙のお役立ち情報」トップへ