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おおつかがゆく/有限会社高田紙器製作所/株式会社FVP大塚由紀子
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紙のお役立ち情報

紙おむつに関する豆知識

紙おむつは一般的に、表面材・吸収材・防水材で構成されています。このうち素材としては、綿状パルプ、吸収紙などの天然素材が60~70%を占め、残りの30~40%で不織布や高分子吸収材、防水シート用ポリエチレンフィルムなどの石油化学製品力が使用されています。

紙おむつの製造には、さまざまなノウハウが駆使されていますが、一般的な作り方としては、まず吸収体を作ることから始まります。そしてこの吸収層の中に、粉末状の高分子吸収体(ポリマー)を混入し、それを保護するように綿状パルプで包み込んで、さらに吸収紙を載せるのです。そして次に不織布で吸収体を挟み込みます。

乳幼児の皮膚に直接、接する表面材である不織布を通過した尿は、吸収紙、綿状パルプに。吸収され、さらに高分子吸収材が完全に尿を。吸収するのです。この高分子吸収材の粉末は、自重の50~100倍もの尿を吸収してゼリー状になって、乳幼児の体重がかかっても尿が後戻りせず、紙おむつ1枚に使用されている吸収材は、約3回分の尿を吸収できるようになっています。

一方、紙おむつの外側は、尿の漏れを防止とする目的でポリエチレンフィルムやラミネート紙などが使われており、これはおむつカバーの役割を果たしているのです。

こうして最後に、粘着テープやまた漏れ防止のギャザーやウエスト漏れ機構などを取り付け、2つあるいは3つに折りたたんでパッキングすれば、紙おむつはでき上がるのです。

紙おむつは1940年半ばに、ドイツによる経済封鎖で苦しんでいたスウェーデンで誕生しました。当時、綿布と洗剤の輸入がストップしてしまい、布おむつが洗濯できない状況の中で、「トイレットペーパーのように紙を使えばいい」という発想力が生まれたのです。

その時のものは、ティッシュペーパ-を何枚も重ね、メリヤスの袋を被せた簡単なものでしたが、洗濯の手間もいらずに吸収性も良かったことから、その後改良されてヨ一口ッパ各地へと広がったのです。

第二次大戦後、ヨーロッパスタイルの紙おむつはアメリカに渡り、パンツタイプに改良されました。そして昭和50年代半ばに、アメリカから日本へも輸入された頃から、その便利さや乳幼児にとって、より快適である点などが理解され始めたのです。

昭和50年代後半には、日本で世界に先駆けて、尿を吸収する素材に高分子が使用されました。これは自重の500~1000倍もの水分(尿の場合は50~100倍)を吸収でき、“もれ”の問題を解決する画期的なものなので、この吸収材は、現在乳幼児と大人用の一部に利用されています。

こうしてさまざまな改良が重ねられてきた紙おむつも、誕生からすでに半世紀を過ぎますが、現在日本では1200億円市場にまで成長しています。今後も働く主婦の増加に伴って、この紙おむつは、ますます需要が伸びていくことでしょう。 「紙のお役立ち情報」トップへ